「親のお金のことなんて、聞きにくい」
そう感じる人は多いと思います。
預金はいくらあるのか。
どんな保険に入っているのか。
家や土地の書類はどこにあるのか。
親が元気なうちは、わざわざ確認する必要がないようにも感じます。
でも、急な入院や介護などで家族が動かなければならなくなったとき、
「何があるか分からない」「どこにあるか分からない」
という状態は、大きな負担になります。
だからといって、親の財産をすべて把握する必要はありません。
まずは、必要になったときに家族が確認できる状態をつくることから始めてみましょう。
まず確認したいのは「金額」ではなく「場所」
いきなり、
「貯金はいくらあるの?」
と聞けば、親も身構えてしまうかもしれません。
最初から金額まで確認する必要はありません。
たとえば、
- 通帳やキャッシュカード
- 保険証券
- 年金関係の書類
- 不動産関係の書類
- 印鑑
- その他の重要書類
こうしたものがどこに保管されているのかを知っておくだけでも違います。
「大事なものは、この引き出しに入っているよ」
そんな共有からで十分です。
預貯金は「どの金融機関を使っているか」
すべての口座残高を聞く必要はありません。
まずは、親が普段どの金融機関を利用しているのか。
複数の銀行や信用金庫などを利用しているなら、それを本人が整理できているか。
家族が必要になったときに確認できる状態か。
このあたりから確認しておくとよいでしょう。
保険も「加入しているか分からない」を避ける
生命保険や医療保険なども同じです。
詳しい保障内容まで家族が覚える必要はありません。
大切なのは、
どの会社の保険に加入していて、証券や契約内容をどこで確認できるのか。
これが分かっているだけでも、必要になったときの動きやすさが変わります。
実家の書類も確認しておく
持ち家の場合は、不動産に関する書類もあります。
ただし、今すぐ家を売る、相続について決める、といった話をする必要はありません。
まずは、
「家に関する大切な書類はどこにある?」
と確認しておく程度で十分です。
実家を将来どうするかという話は、別の問題として家族で少しずつ考えていけばよいでしょう。
デジタル化した今だからこそ分からないものもある
以前なら、通帳や郵便物を見ればある程度分かったことも、今はスマートフォンやパソコンの中だけで管理している場合があります。
ネット銀行やオンライン契約など、紙の書類がほとんどないサービスもあります。
そのため、
「紙がない=何も契約していない」とは限りません。
親がどんなサービスを利用しているのか、無理のない範囲で話しておくことも一つの準備になります。
一度に全部確認しなくていい
親のお金や財産について話すことに抵抗がある家庭もあるでしょう。
無理に聞き出す必要はありません。
「もし入院したら、保険の書類ってどこにある?」
「大事な書類って、まとめてある?」
そんな日常的な会話から始める方法もあります。
目的は、親の財産を管理することではありません。
いざというとき、親も家族も困らない状態にしておくことです。
お金・書類だけでなく、家族全体の準備も確認してみる
親のこれからを考えるとき、確認しておきたいのはお金や書類だけではありません。
住まい、介護、実家、家族の役割、本人の希望なども関係してきます。
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