親の介護が必要になった時期、わが家では子どもの受験も重なっていました。
仕事がある。子どものこともある。そして親のこともある。
介護だけを中心に、一日の予定を組めるわけではありません。
特に困ったことの一つが、毎日の食事でした。
「ちゃんと食べただろうか」
「栄養は偏っていないだろうか」
「今日は誰が用意するのか」
一食のことだけを考えれば、それほど大きな問題には見えません。
でも、それが毎日続きます。
わが家も、宅配食にすべてを頼ったわけではありません。
自分たちで用意する日もあれば、ほかの方法を使う日もありました。
それでも、「今日は食事のことを考えなくていい」と思える日があるだけで、助かったことは何度もありました。
振り返ると、介護は何でも家族がやることではないのだと思います。
できないところだけ、外の力を借りる。
それも介護を続けるための一つの方法でした。
親の食事で気になり始める変化
高齢になると、ある日突然食事ができなくなるわけではありません。
少しずつ変化が出てきます。
以前より買い物に行かなくなった。
料理をする回数が減った。
冷蔵庫に同じものばかり入っている。
パンや麺だけで済ませる日が増えた。
一度に食べられる量が少なくなった。
離れて暮らしていると、こうした変化は見えにくいものです。
「食べているよ」と言われれば、家族もそれ以上聞きにくい。
だからこそ、食事の有無だけでなく、何をどのくらい食べているのかを時々確認しておくことが大切です。
家族が作れば解決する、とは限らない
親の食事が心配になると、
「自分が作って持っていけばいい」
と考えることがあります。
もちろん、それで無理なく続けられる家庭もあります。
ただ、介護が始まる年代は、子ども世代も忙しい時期です。
仕事があります。
自分の子どもの受験や進学が重なることもあります。
自分自身の体調も、若い頃と同じではありません。
親のために何かしてあげたいという気持ちと、それを毎日続けられるかどうかは別の問題です。
最初から完璧を目指すより、
家族がやることと、外に頼ることを分ける。
その方が長く続けられる場合があります。
宅配食も「全部任せる」必要はない
宅配食というと、
「毎日の食事を全部宅配にする」
というイメージを持つかもしれません。
でも、そう考える必要はありません。
家族が忙しい日だけ使う。
昼食だけ利用する。
冷凍庫に何食か置いておく。
自分で用意できないときの選択肢にする。
こうした使い方もできます。
わが家でも、すべてを任せたわけではありませんでした。
だからこそ感じたのは、一部分だけ頼ることにも十分意味があるということです。
介護では、一つのサービスですべての問題を解決しようとしない方がいいのかもしれません。
宅配食を選ぶ前に確認したいこと
便利そうだからという理由だけで決めるのではなく、まず親の状態を確認します。
味や量が本人に合うか。
冷凍食品なら、自分で取り出して温められるか。
受け取りは問題ないか。
塩分やカロリーなど、食事面で気をつけることはないか。
そして何より、本人が嫌がらないか。
家族にとって便利でも、親にとって続けにくければ長続きしません。
最初から長期間利用すると決めず、実際に食べてもらいながら考える方法もあります。
食事に配慮が必要なら、専門の宅配食という選択肢も
宅配食にもさまざまな種類があります。
特に、カロリーや塩分、たんぱく質など食事内容への配慮が必要な場合は、一般的な宅配弁当だけでなく、そうした食事を扱うサービスを確認してみてもよいでしょう。
たとえば「メディミール」は、管理栄養士が監修した食事を自宅へ届けてもらえる宅配食サービスです。
「毎日の食事をすべて任せる必要はありません。親の食事について少し負担を減らしたいと感じたら、どんな食事があるのか確認してみるところからでもよいと思います。」
全国に宅配可能【メディミール】家族が続けられる形を探す
親の介護が始まると、「自分がやらなければ」と考える場面が増えます。
私自身もそうでした。
けれど、仕事もある。子どもの生活もある。そして自分たちの暮らしも続いていきます。
全部を家族だけで担おうとすると、どこかに無理が出ます。
食事を一回届けてもらう。
買い物を誰かに頼む。
見守りをサービスに任せる。
施設や専門家に相談する。
一つひとつは小さなことです。
でも、その小さな「頼る」をいくつか持っていることが、介護を続ける余力につながりました。
親の食事が少し気になり始めたら、すぐに何かを決める必要はありません。
まずは、
「今、誰がどこまで担っているのか」
を家族で確認してみる。
そこから、外に頼ってもよい部分を探していけばいいのだと思います。


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